Amazon Omics Storage のリファレンスストアは1リージョンに1つまでの作成上限があります
Amazon Omics の Omics Storage の中にリファレンスストアと呼ばれるリファレンスゲノムを保存専用のストレージがあります。リファレンスストアの作成数について調べた結果を共有します。
リファレンスストアの作成数
リファレンスストアは「1リージョンに1つのリファレンスストアをサポート」と公式ドキュメントに以下の記述があります。
Only one reference store per AWS region is supported. Creating reference and sequence stores - Amazon Omics
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リファレンスストアは同リージョンに複数個作成できません。
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1つのリファレンスストアに各種リファレンスゲノムを登録・管理するイメージです。リファレンスストアへリファレンスゲノムを保存する際に説明書きや AWS のタグなどのメタ情報を付与してデータを管理できます。
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リファレンスストアの名前は慎重に
リファレンスストアを初回作成時にリファレンスストアの名前を決めることになります。あとから名前の変更はできないため汎用的な名前をつけるとよろしいかと思います。リファレンスストアの削除して再作成で名前の変更はできますが、登録したリファレンスゲノムをすべて削除することになります。
私は初回のリファレンスストア作成時にひまわりのリファレンスゲノムを登録しようと思っていたのでref-store-sunflower
と名付けました。ひまわりの名を冠したリファレンスストアを作成しました。
次にヒトのリファレンスゲノムを登録しようとリファレンスストアを新規作成しようとした際、サービスクォータの制限に引っかかり失敗しました。ここで1リージョンに1リファレンスストアの意味を理解し、リファレンスストアに固有名詞を盛り込むものではないと思いました。
$ aws omics create-reference-store --name "ref-homo-sapiens-store" An error occurred (ServiceQuotaExceededException) when calling the CreateReferenceStore operation: Service limit for resource has been exceeded.
Amazon Omics のサービスクォータ
バージニア北部(us-east-1
)リージョンを例に説明します。サービスクォータを確認してみるとリファレンスストア数は現状唯一の上限緩和不可項目となっています。どう頑張ってもリファレンスストアは1個しか作れません。
リファレンスストアへ登録するリファレンスゲノム数の上限は50個までとなっています。こちらはサービスクォータから登録数の上限緩和申請は可能となっています。
おわりに
1つのリファレンスゲノムは1つのリファレンスストアへ保存すると誤った認識していました。リファレンスストアの新規作成時にエラーとなって検索でたどり着いた方のお役に立てれば幸いです。